三世一目山人監修による、一目均衡表の分かりやすい解説動画
一目山人の遺志を引き継ぎ、正しい一目均衡表活用の普及に従事される三世一目山人監修のもと、MT4の一目均衡表(Ichimoku Kinko Hyo)インディケータの分かりやすい解説動画を公開しました。
【動画監修】三世一目山人/株式会社経済変動総研 細田哲生
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一目山人の遺志を引き継ぎ、正しい一目均衡表活用の普及に従事。 経済変動総研主催の「一目均衡表倶楽部 株式レター」にて一目均衡表による相場解説、罫線講座を執筆する傍ら、原著と称される一目山人著の「一目均衡表」全4巻の読者を主な対象とした対面の勉強会を毎月開催し、理解と親交を深める試みも行っている。 主な著書に、初心者を対象に原著をかみ砕いた「一目均衡表の原理」(パンローロング)があり、その他QUICK社に日経平均株価コメントを配給し、毎週月曜日にはラジオNIKKEIに出演し相場コメントを配信中。 |
MT4の一目均衡表インディケータ(Ichimoku Kinko Hyo)
①単なるトレンド指標ではない一目均衡表
インディケータは大きくはトレンド系分析、オシレーター系分析に分けられ一目均衡表はトレンド分析指標と見なされているようです。
動画では、PC版同等のテクニカル分析機能を搭載するMT4 iPhoneアプリを使って解説します。PC版でも共通で活用できる内容です。
1)トレンド指標としての一目均衡表
上げ相場は安値高値の切り上げ
下げ相場は高値安値の切り下げ
下げ幅よりも上げ幅が常に大きければ上げ相場は続く、小さければ下げ相場が続くのは観念的には絶対ですから、移動平均線のように現在値と平均値の比較、短期平均と長期平均の比較で騰落の勢いを見るというだけでなく、トレンドラインを引いて押し、戻りの限界を探る方法や転換時に現れる波形を売買サインとするという方法もトレンド系の考え方という事がいえるでしょう。
一目均衡表がトレンド系の指標であると呼ばれる理由は上の考えに照らせば当然うなずけるものとなります。
①均衡表各線は押し、戻りとして機能しやすい
②転換線>基準線なら上げ時代、転換線<基準線なら下げ時代と見る見方は移動平均線と同じである

2)オシレーター指標としての一目均衡表
トレンド系分析と称される移動平均線は乖離率を併せればたちまちオシレーター系分析指標となりますが、そこでの移動平均線は今現在の本来あるべき状態と見なしているからです。

一目均衡表は各線の交わる瞬間をことのほか重視します。
それはモミアイの放れる瞬間として大事というトレンド系の考え方がありますが、モミアイの相場水準としての可能性を孕むからでありまして、
押し・戻りとして機能しないケースではそのポイントは目先変動の中心地となることが極めて多いのです。
つまりある局面においては均衡表はそのままオシレーターとしての機能を果たすことになります。
3)まとめ
②転換線が基準線より上位なら上げ時代、下位なら下げ時代と見る見方は移動平均線と同じである
≪トレンド系≫
③各線の交わる水準は一旦はモミアイ相場の中心点を成す≪オシレーター系≫
①②と③をどのように有効に活用するかは結局は相場変遷をどのように捉えているかによりまして一目均衡表では相場の時間関係を辿り、計算値の達成の有無などを調べて基本波動がどこかを探るのでありますが本動画ではそこまでの説明時間がありません。
ごく簡単に均衡各線の考え方と大雑把な活用例を説明することになります。
ここでは
一目均衡表の各線は、
・押し、戻りの限界を表す
・目先の中心点を表す
この二つをご理解ください。
②一目均衡表の各線の意味と考え方
今回は、一目均衡表の各線の意味と、それぞれの考え方を解説します。※前編、後編に分かれます
動画では、PC版同等のテクニカル分析機能を搭載するMT4 iPhoneアプリを使って解説します。PC版でも共通で活用できる内容です。
1)均衡表の作成方法
過去9日間の安値、高値の半値を転換値としこれをつなげた線。目先の押し、戻りとして大事。
基準線
過去26日間の安値、高値の半値を基準値としこれをつなげた線。その向きは相場の方向性を示唆する。
遅行スパン
当日終値を26日過去のポイントに記しそれをつなげた線。
先行スパン
過去52日間の安値、高値の半値を26日将来に記し、これをつなげた線。
転換値と基準値の半値を26日将来に記し、これをつなげた線。
これら4つの線と相場実線を併せて一目均衡表図表といいます。
2)均衡表の考え方:転換線・基準線・先行スパンがチェックするもの

図は安値、高値を切上げる形で高値Fをつけた状態で押し目の限界をどう見るか、Fからの下げで止まるポイントがどこかを「半値押し」の考え方で表したものになります。
G1、G2、G3のポイントは短期、中期、長期の押し目の限界となりますがこれらはそれぞれEFという期間の高安の半値、CFという期間の高安の半値、AFという期間の高安の半値となりまして、
均衡表ではG1を転換線で、G2を基準線で、G3を先行スパンでチェックしようとしているのです。
3)均衡表の考え方:基本数値に相場が律せられる

基本数値は均衡表作成に使う9と26を一種の絶対数としてその組み合わせで出来る数値です。
9、17、26、33、42、51、65、67、76、83、97、101、100+基本数値
17=9×2-1、33=17×2-1、42=17+26-1 26×3-2というようにいくらでも数が出てきますが一応次のような名前がつけられています。
9 一節
26 一期
76 一巡
226 一環
676 一巡環
4)一目均衡表各線の考え方

モミアイ相場は(2)水準を中心として同程度の騰落を演じる変動です。
(2)をモミアイの相場水準と置き(2)に達したAからの基本数値では次の二つの傾向が見られます。
1.Aからの基本数値でモミアイでの高値B、D、F、安値C、Eをつけやすい
2.Aからの基本数値で(2)水準を通過しやすい
こう考えると一目均衡表はモミアイの放れるGのポイントを端的につかむためのものであることがわかります。
★AからGまで基本数値になりやすいならば日々基本数値での半値関係を記し相場実線と触れるところは放れのポイントになる (基準線、転換線、先行スパン)
★Gの相場実線終値を基本数値分ずらすことで放れのポイントを見出すことが出来る(遅行スパン)
また基準線と転換線の交わるポイントの相場の状態は過去9日間の半値と過去26日間の半値が一致した状態ですからこれを26日間のモミアイ状態と見てその後の放れを重視するのです。
③一目均衡表の5線の見分け方と三役を2分で解説(Vol.1~10)
一目均衡表を理解したい方のために、2分ずつポイントを絞って解説した全10回の連載動画です。
一目均衡表は通常、転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5本線で構成されます。Vol.1~5では一目均衡表の5線の見分け方を解説します。
解説 Vol.1
一目均衡表は通常、転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5本線で構成されます。これら5線の見分け方を解説します。
解説 Vol.2.基準線
一目均衡表を構成する基準線にスポットをあて、その作図方法を見ながら上昇や下落がいつ発生し、また移動平均よりいかに単純な線であるかを解説します。
解説 Vol.3.転換線
一目均衡表を構成する転換線の描き方を解説しながら、基準線との違いを明確にし、高値・安値の半値の意味に迫ります。
解説 Vol.4.遅行スパン
一目均衡表を構成する線で、最も判別しやすい遅行スパンですが、見方はあまり浸透していません。代表的な活用方法について解説します。
解説 Vol.5.先行スパン・雲
一目均衡表を構成する2本の先行スパンは、雲として最も一般的に知られています。作図方法を解説しながら、その意味を考えてみます。
Vol.6~10では「三役(さんやく)」と呼ばれる一目均衡表の考え方を解説します。
解説 Vol.6.三役好転と三役逆転
三役好転と三役逆転。一目均衡表で上昇トレンドが強い状態では必ず均衡表3役は好転しており、下落トレンドが強い状態では三役が逆転しています。三役好転・三役逆転の活用について。
解説 Vol.7.転換線と価格
均衡表三役個々の役に触れる前に、転換線と価格の関係を見てみましょう。例えば、転換線が上昇するにはどうなれば良いかを考えながら、価格との関係に迫ります。
解説 Vol.8.転換線と基準線(三役の一役)
一目均衡表では、相場の方向性を見分ける方法の一つに、均衡表三役を確認する方法があります。今回は三役の内の一役をなす、「転換線と基準線」について見てみましょう。
解説Vol.9.先行スパンと価格(三役の一役)
一目均衡表 解説 第9回目となる今回は、均衡表三役の内の、一役となる「先行スパン(雲)と価格」がテーマです。一般的に売買シグナルとされている方法だけでは、いかに不十分であるかを示してゆきます。
解説Vol.10.遅行スパンと価格(三役の一役)
現在から未来に目が向きがちな相場分析ですが、チャートが過去の軌跡である以上、過去と現在の比較は重要です。一目均衡表の遅行スパンは、26日前という具体的な過去を使って叶えたもので、三役の一役を成す理由がここにあります。
【動画企画・制作】etvMEDIA・ジャパン株式会社 浅野敏郎
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1985年からFX業務に従事し、銀行間取引仲介、EBSの電子仲介などを経て、2009年5月etvMEDIA・ジャパン株式会社に合流して現職に至る。メディアという中立な立場から管理・運営するFX動画ニュースWEBサイト「ForexTVジャパン」を通じて、FX市場に関わる情報番組を企画・制作して放映する傍ら、情報プロバイダやWEB媒体と組んで動画コンテンツの企画・制作やコンサルティングに従事。 ◆オフィシャルサイト「ForexTV.jp」 |